私はてんやのエビ天ぷらに殺されるのだろう
「天丼てんや」と検索してほしい
検索上位にでてくるのが、"テンコーポレーションの天丼てんや"である。
まさにSEOを極めたかのような堂々とした表示っぷり。
プリンセス・テンコーさんの”テンコーイリュージョン”でゲン担ぎをしているに違いない。
天丼てんやの定番商品といえば「天丼」である。
気づけばこの数行で、”天丼”ワードが"年始のバーゲンセールに溢れる福袋系女子"のごとく乱立している。
走馬燈が天丼だらけにならないように、そろそろ私の人生から”天丼”は"名前を言ってはならないあの人"と同じポジションにしたいのだが続ける。
天丼には5つの天ぷらがある
エビ、イカ、キス、カボチャ、オクラ
天ぷらの多くは、黄金色の化粧をして、自らを喰らう死神を前に最期を飾っている。
しかし、エビだけは違うのだ
てんやのエビをじっくり見てほしい
極太でありながら、尾までの曲線美
檜佐木修兵が持つ斬魄刀"風死"の刃部分と酷似しているのである。
初見では、どんぶりの中心線を縦断する位置にあり、
どんぶりを東どんぶりと西どんぶりに分けるフォッサマグナですか?もしくはベルリンの壁ですか??
どっちでもいいですけど、食べて東西どんぶり統一しますよっと
軽視していたゆえに安易に口に放り込んでしまった。
っっっっおおっふうううううううううう!?!?!?
人間の舌では耐えることができない熱い魂を体内に抱えているのである。
それ以降、私は面構えを変えた
始まったのだ、私とエビ天ぷらの戦いが
下のホッカホカごはんを食べるのに奴を突破しなければならない
天丼界のセンターを取られたイカ・キス・カボチャ・オクラのために
私は先に奴を喰らわなくてはならないのだ。
しかし、私には時の力を借りて冷やすことしかできない
20代、今この瞬間はもう戻ってこない
えび天ぷらに私の命が刈り奪られていく
私はてんやのエビ天ぷらに殺されるのだろう
※筆者はてんやの美味しい天丼が好きです。ぜひ極太極旨のエビ天ぷらを経験してみてくださいね。